橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2006-10-01から1日間の記事一覧

「萬屋松風」

『階級社会──現代日本の格差を問う』(講談社)の打ち上げで、池袋へ。相手は講談社の編集者二人。行き先は、ちょっと久しぶりになる「萬屋松風」である。 木の引き戸を開けて店内に入り、入り口近くの席をとる。この店は、飛騨高山の民家を模して作られたとの…