橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

江古田「アンダルシア」

classingkenji2010-08-02

今日は武蔵社会学会の大会。大会後の懇親会の会場が、このレストラン。看板には「モロッコ スペイン レストラン」とあり、ジブラルタル海峡を隔てた二国の料理を出すということらしい。店の日本語名は「アンダルシア」だが、アルファベットではアラビア語の「ALANDALUS」で、イスラム文化の影響が強いといわれるアンダルシアとモロッコをひと続きと考えるコンセプトだろう。
スペイン産生ハムから始まったコースは、野菜を細かく刻んだサラダ、串焼き、スパイシーなスープ、トリッパと豆の煮込みなど、バラエティと個性が感じられる。スペイン産ワインをいろいろ揃え、値段も安い。アンダルシア特産のシェリーも四種類揃い、アモンティリャードがグラスで六五〇円、ボトルでも四〇〇〇円と安い。全体に安いのが特徴で、酒を飲まない人が多かったせいもあるが、集めた会費は大幅に余ってしまった。今度は少人数で行ってみよう。(2010.7.17)

練馬区旭丘1-75-1 瀧島ビル 2F
11:00〜15:00 17:00〜23:00 不定