橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

高知「ひろめ市場」

f:id:classingkenji:20190520130126j:plain
 早稲田大学校友会の支部総会で講演を頼まれ、高知市へ。土地柄を考えて「格差社会と居酒屋」というテーマでお話ししたところ、大いに受けた。
 翌日は、ここで飲むつもりだった。生鮮食料品店、土産物店の他、飲食店が四〇店ほどひしめいている。広場の席に陣取れば、まわりを取り囲むいろいろな店から料理や酒を買ってきて、延々と飲めるという素敵な場所だ。まずはビールをいただき、ぜひ食べたかったウツボのたたき、イタドリの油炒め、鯨の皮など。日本酒に切り替えて、ほろ酔いに。月曜日の昼間だから、大部分は観光客だろうけれど、地元客らしいグループもちらほら。高知へ行ったら、ここに寄らない手はない。(2019.5.20)