橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

板橋「Tokyo Aleworks Taproom」

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JR板橋駅、あるいは東武東上線下板橋駅からほど近い場所に、クラフトビールの店ができたというので、行ってみた。建物の一階にブルワリーがあり、その横にTaproomと称するビアレストランがある。店内は、思ったより広く、おしゃれなカフェバーの雰囲気。

タップは二十二もあり、自家醸造とゲストが半分ずつ。自家醸造ものは、クリームエール、ペールエールIPA、セゾン、コモン、ドライスタウトなど。パイントが一〇八〇円、ハーフ六〇〇円が基本で、度数の高いインペリアルIPAはハーフで一〇〇〇円、バレルエイジドはハーフで一三〇〇円。好きなものを四つ選んで小グラスで供する「ビアフライト」が一二〇〇円だから、最初はこれを注文する。雑味は少なく、それぞれの個性もくっきりしていて、出来はいい。ゲストビールは、米国、ドイツなど国外が九種類と、国内が二種類だった。

料理は、フライドチキンやハンバーガーなど、カジュアルなものが多く、私は注文しなかったが、若い人なら楽しめそう。もっと近所にあれば、足繁く通うのだが。(2019.3.10)

板橋区板橋1丁目8−4
平日11:30~14:30、17:30~23:00
土日 11:30~23:00 月休