橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

中野「炙谷」

classingkenji2017-12-02

今年も中野のエクステンションセンターで、居酒屋の講座をやった。昨年は15:00〜16:30という中途半端な時間だったためか高齢者が多かったが、今年は19:00からなので、現役サラリーマンやワーキングウーマンも参加している。
終わったあとは、当然飲みに行く。この店は、以前紹介した「打越酒場」の二階で、経営は同じ。メニューもほぼ同じで、日本酒も同じものが飲める。しかもこちらは100人くらいは入れる大店で、大人数の宴会も可能。これほど大きくて日本酒が充実している店は珍しい。というわけで講座の最終日は、この店で受講生と懇親会をやった。受講者のほぼ全員が参加。さすがに酒好きばかりで、刺身と、名物のふぐ唐揚げ(四個で三九〇円という破格の安さ)を肴に、日本酒を次から次へと飲み干したのだった。(2017.11.21)

中野区中野5-56-2
16:00〜翌1:00 不定