橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「やきとんひなた 池袋東口店」

classingkenji2017-02-14

「やきとんひなた」に、池袋店ができたので、開店の2月11日に行ってみた。場所は東口で、ビックカメラ本店の裏通りを、文芸座の前を通り過ぎて突き当たったところ。大きな店だ。厨房を取り囲むカウンター席が12席ほどと、一人客から大人数のグループまで対応できる大小のテーブル。詰めれば百人近くは入れそうだ。満を持して開店した、「やきとんひなた」の旗艦店といっていいだろう。
メニューは「焼きとんひなた」の路線を踏襲しているが、場所柄からか、一人用の小さな刺身盛り合わせなど、一部の廉価メニューは省略されているようだ。日本酒も充実。この日のラインナップは、「豊香」「村祐」「乾坤一」「賀茂金秀」「仙禽」「陸奥八仙」「花陽浴」「鳳凰美田」と、気合い十分。
開店日というのに、ほぼ満員。オペレーションには、まだスムーズでないところがあり、わざと席を詰めずに客を座らせていたようだが、それでもてんてこ舞い。しかし経験豊富な「ひなた」のスタッフのこと、すぐに落ち着くだろう。
私のとっての唯一の欠点は、同じ池袋といっても、自宅とは繁華街をはさんでほぼ正反対の位置で、徒歩二〇分近くかかること。それでも、足繁く通うことになりそうだ。(2017.2.11)

豊島区東池袋1-36-5
17:00〜24:00(土日祝16:00〜) 無休