橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

江古田「ロマンス食堂」

classingkenji2015-05-05

吉呑み初体験のあと、散歩がてらに池袋まで歩いて帰ろうかと、歩き始めたところで見つけた店。名前の通り定食や丼物が中心のようだが、当然酒も飲める。ひととおり揃っていて、酎ハイ類が三九〇円、本格焼酎が三種類で五五〇円、スーパードライ中瓶が六〇〇円など。日本酒が五種類あり、「獺祭」が入荷したと大書されていたが、私が飲んだのは「美丈夫」の吟醸薄にごり五五〇円。これは、フルーティーでさらりと甘く、たいへん美味しかった。簡単な肴がいろいろあり、山芋千切り、セロリ浅漬け、冷やしトマト、えいひれが一九〇円、なめろうが二九〇円、げそバター、子持ちししゃも、マグロ山かけが三九〇円など、安い。
店内は、手造り風の簡素な作りで、カウンター六席とテーブルがいくつか。夕食がてらにちょっと飲むにはよさそうだ。(2015.4.17)

練馬区旭丘1-71-4
17:00〜25:00 日休