橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

大阪「天満 風の森」

classingkenji2013-10-16

天満の夜、三軒目には「多聞酒蔵」で一杯だけ飲み、そろそろホテルに帰ろうかと歩く途中、「風の森」という看板を見つけた。私の大好きな奈良の酒である。これは、入らないわけに行かないと覗いてみると、店内はほぼ満員。店主が満員ですと済まなそうに頭を下げるので、店を出ようとしたら、客の一人が近寄ってきてここに座れという。ありがたく、ご一緒させてもらうことにした。
この酒の特徴は、濃醇でフルーティーな無濾過生原酒なのに、意外なほど安いということ。この店ではグラス一杯の値段が、秋津穂二七〇円、雄町三六〇円など。地元の陽気なお客さんたちとしばし楽しい時を過ごさせていただいた。写真を撮ったのだけど、アドレスも何も聞かなかったので、お送りすることができない。もしご覧になった方がいたら、ご連絡ください。ちゃんとした解像度のものをお送りします。(2013.9.7)

大阪市北区天神橋4丁目2−19‎
17:00頃〜23:00 不定