橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「若手の夜明け」in 渋谷

classingkenji2013-05-15

この日は、渋谷シダックスホールのこのイベントへ。参加したのは、陸奥八仙、一白水成、寫樂、仙禽、相模灘、青煌、羽根屋、紀土、出雲富士など、いま評判の若手・二七蔵。本醸造から純米・純米吟醸大吟醸など、各蔵数種類ずつだから、全部飲んでいるとたいへんだ。
私は純米吟醸特別純米あたりを狙って、いちおう全蔵制覇。ごく一部の例外を除いて、どれも素晴らしかった。どれも美味しくて、とくにこれと印象に残ったものは少ないと言った方がいいくらい。日本酒はいま、革新の時代から成熟期へと入りつつある。一時の焼酎ブームのような、中小蔵日本酒ブームは近いとみた。(2013.4.28)