橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

札幌「七番蔵」

classingkenji2012-12-14

何か美味い日本酒が飲みたいと思いつつ、「魚平」からホテルに向かう途中で見つけた店。経営は、夕張郡栗山町の小林酒造。元来は札幌で創業した蔵だが、早い時期に移転。蔵元には六つの蔵があるが、札幌にできた七番目の蔵というのが、店のコンセプトらしい。
メニューには、小林酒造の「北の錦」の、本醸造から大吟醸まで各種が並び、この店でしか飲めないという「汲みたて生酒特別純米」「真冬詰大吟醸」なども。初めて飲む酒だったが、最近評価の高い各地の旨口吟醸にも負けない良酒である。ルイベ、いくら醤油漬け、サーモンカマ焼きなど、日本酒に合う道産の幸も揃う。カウンターには若いのに酒に詳しい坂本さんという女性がいて、注文の相談に乗ってくれる。(2012.11.3)

札幌市中央区南2条西4丁目 フェアリースクエアビル1階
17:00〜24:00 日休