橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

木場「つちや」

classingkenji2012-11-28

この日の三軒目は、木場のこの店。「寿し炉端」と称し、元来は鮨屋のようだが、魚料理を中心にメニューが豊富で、日本酒も揃っている。
この日の刺身は、くるりと捻れていかにも生きのいい赤貝、ほとんど生に近いしめ鯖、太い脂の筋が走る大トロ、透明なホタテ貝など。いただいた酒は、「紀土・純米吟醸」「竹雀・山廃無濾過生原酒」「超久・生BY18氷室貯蔵」「嘉根満・無濾過生原酒」「作・特別純米中取り」など。女将さんは日本酒に詳しく、好みをいえば良いものを出してくれる。日本酒は六−七〇〇円台中心とリーズナブルな上に、ハーフでも出してくれる。いい刺身を食べ、日本酒もたくさんいただいたが、意外なほど安かった。木場駅の一番出口を出て、徒歩一分という場所にある。(2012.10.19)

江東区東陽3-7-8 
11:30〜13:45 17:00〜23:00 日休