橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

ウィーン「ビアホフ Bierhof」

classingkenji2012-09-12

二年ぶりでオーストリアを訪問。主目的はザルツブルク音楽祭だが、まずはウィーンに二泊して観光とビール三昧。
この店は、屋外テラスと屋内席を備えたビアレストラン。観光客もいるが、どちらかといえば地元客が多そうだ。ビールは、ウィーン産のオッタクリンガーがメイン。いただいた料理は、ご存じウィンナー・シュニッツェルと、チロル風のレバー煮込み。レバー煮込みはブラウンソースにリンゴ、ハーブを加えて煮込んだもので、最後にベリーのソースをトッピング。臭みを抑えて旨みが引き立つ、レバー料理としては秀逸な逸品だった。値段は、きわめてリーズナブル。ユーロ安だから、日本的感覚では大衆酒場の値段である。(2012.8.18)

Haarhof 3 1010 Wien