橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「小池」

classingkenji2012-07-28

何か面白そうな店はないかと池袋の東口界隈を歩いていて、見つけたのがこの店。新しい店だ。レトロ風味におじさん色を追加し、店頭の貼り紙には「生ビール・サワー・ハイボール100円」そして「学生さんお断り」の文字。これは入ってみないわけにはいかない。
内装は質素で、いかにも安居酒屋という雰囲気。焼酎一杯三八〇円、日本酒一杯四五〇円など、一〇〇円均一以外の酒はあまり安くない。枝豆、冷やっこ、キムチ、板わさといった定番も、三八〇円だから安くはない。刺身四八〇円は、まあ安いといえるが。鯵のなめろうがサービスで二五〇円というので注文してみたら、普通の三分の一ほどの量しかなかった。焼鳥五本で二九〇円は安いが、同じもの五本でしか注文できない。
一〇〇円均一は、九月までとのこと。まあ、一度くらい行ってみても損はあるまい。(2012.7.10)

豊島区東池袋1-20-18