橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

江古田「笑雲」

classingkenji2012-06-24

江古田にいい店ができたと噂には聞いていたが、なかなか行く機会がなかったのが、この店。今日は大学の酒好きの集まりで、初めて行くことができた。ビルの二階にあり、テーブルが三つとカウンター八席くらいだろうか。白木中心のインテリアで、照明の具合も悪くない。
酒の品揃えが、なかなかよい。酔鯨、明鏡止水、会津中将、英君、仙禽など十数種類で、純米吟醸クラスのものが多い。人数が多かったので、めぼしいところはすべて飲んでみたが、コンディションも上々だった。料理は上質の日本料理で、値段もリーズナブル。手のかかった料理もいいが、鰹、〆さば、平目、みる貝、蝦蛄、サーモンと彩りも鮮やかな刺身盛り合わせ、茗荷、蕪、いぶりがっこなど七種類の漬け物盛り合わせが、彩りもよく素晴らしかった。江古田駅の南口から徒歩一分の場所にある。(2012.6.1)

練馬区栄町1-10 菊屋第2ビル2F
17:00〜23:00 水休