橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

江古田「まんま家」

classingkenji2012-03-12

大学で仕事のあと、いつもと違う道から帰ることにする。案の定、新しい店が見つかった。店先に、一升瓶がたくさん飾ってある。焼酎の瓶を飾る店はよくあるが、筋のいい日本酒も。これは、期待できそうだ。
まずはビール、そして小女子唐揚げをいただく。東京では珍しい。小指サイズのものが、皿にたっぷり盛られてきた。香ばしくて、ビールには最高の肴である。
次は、日本酒。村祐、春鹿十四代而今、五凜、豊盃など、近年評判のいいところを揃えているのに感心。値段も、七五〇円前後とリーズナブルだ。次にいただいた甘エビの刺身も、東京ではかなり鮮度のいい部類である。糠漬けの盛り合わせも、美味。
大学の近くに、いい店ができたのはうれしい。また、寄ってみることにしよう。(2012.2.15)

練馬区豊玉上1丁目6-6
18:00〜24:00 月休