橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

西荻窪「よね田」

classingkenji2012-02-26

今日は『古典酒場』の座談会で、西荻窪へ。会場はこの店の二階座敷で、ビールやホッピー、そして私が秘蔵していた陸前高田の名酒「酔仙」の純米酒などをいただきながら、居酒屋談義をする。今回のテーマは「絆」で、私は東京にある岩手・福島・宮城関係の店を紹介。他の皆さんも、それぞれに「絆」と関係のある店を紹介した。今回はさほど酔っ払うこともなく、脱線もさほどではなく、それぞれリストに挙げた店をすべて紹介した。
この店、私は初めて。まず、九〇円の豚レバ刺しと、一二〇円の鶏白レバ刺しの量と味に仰天。煮込み(大五〇〇円)は大きな器からはみ出さんばかり。一〇〇グラムでわずか六〇〇円のA5ランク和牛のリブロースは、ミディアムレアの良い焼き加減。何かにつけて、コストパフォーマンスがすごい。狭い店に客が次から次へと押しかけてくるのも当然だ。(2012.1.28)

杉並区西荻南3-11-10
16:00〜23:00 日休