橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「がんずーうやき」

classingkenji2011-10-27

経堂に、比較的最近できた沖縄料理店。入ろうと思って行ったら満員だったことなどあって、今日が初めての訪問。
沖縄料理店だから当然といえないこともないのだが、うれしいのはオリオン生ビール(ジョッキ六五〇円、グラス五〇〇円)があること。アサヒビールの毒牙に変質することもなく、相変わらずの味だ。ホッピーも置いていて、泡盛とのセットで五〇〇円。ちなみに泡盛中身は三五〇円、外は二五〇円。泡盛は有名・無名取り合わせて一〇種類ほど置いている。
料理では、チャンプルがゴーヤ(この店では宮古島風にゴーラという)、麩、豆腐、ソーミンなど八種類あり、いろいろ入った特製チャンプルが最高値の九五〇円。具の種類が多いので、酒の肴にはもってこいだ。ラフテー(七〇〇円)は柔らかく薄味で、なかなか美味しい。泡盛はボトルでもいただくことができ、キープ期間は二ヶ月。メインの菊之露には飲みきりの二合ボトルもあり、これは一五〇〇円。
郊外の沖縄料理店としては、あまり安いとはいえない価格設定だが、オリオンビールが恋しくなったら行ってみよう。農大通りに入り、ひとつ目の角を左へ入ったところにある。(2011.10.13)

世田谷区経堂1-19-3