橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

NON+be-

classingkenji2011-10-11

私の家のすぐ近くに最近できた店。商店街の外れのこんな場所で商売が成り立つのか分からないが、居酒屋への最短距離を大幅に更新してくれるのは大歓迎だ。
酒のメニューからみれば、基本的にはバーだ。種類は少ないものの、クラガンモア、ボウモアなどいいウイスキーを置いている。カクテルは一〇種類。いずれも五〇〇円と安い。酎ハイ類は三五〇円、ホッピーも三五〇円。ワインも赤白一種類ずつだが、赤はフランス、白はオーストリアで、どちらもコストパフォーマンスの良いもの。酒の品揃えは悪くないが、なぜか「北海道のお魚」を売り物にしていて、料理は日本酒向けのものばかり。チーズやハムくらい出してほしいものである。経堂駅の北口からすずらん通りに入り、ひたすら一二分ほど歩いた場所にある。(2011.9.16)

世田谷区桜上水1―23あたり