橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「たつみ・駅前店」

classingkenji2011-09-09

今日は、久しぶりの「たつみ」。下高井戸に二店あるが、本店はグループ客に、駅前店は少人数に向く。カウンターに座って、まずいただいたのは刺身。脂がのっていながら歯ごたえがあり、すっきりした味の天然ブリ。大ぶりのぼたんえび。いずれも、びっくりするほど安い。名物の鰯の梅揚げは、色形も美しく、ビールには最高の肴。この店にオリジナルのワインボトルがあるのは知っていたが、今日は初めて注文した。勝沼ワインで、作っているのは蒼龍葡萄酒。ベリーA中心のようだが、まあまあボディがあって美味しい。
この店は、先日の「おとなの週末」でも紹介した。相変わらず、安くて美味しい名店で、これまでマスコミに出なかったのが不思議だ。唯一不満なのは、美味しいモツ焼きがないことだが(平凡な味の鉄板焼きのみ)、贅沢は言わないことにしよう。(2011.8.20)

杉並区下高井戸1-2-14
17:00〜24:30 無休