橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

南新宿「郷土料理 三陸」

classingkenji2011-05-23

岩手・宮城・福島関係の居酒屋を探していて見つけたのが、この店。元は一軒家だったのだろうけれど、現在はビルの二階。大きなガラス張りで、ファミリーレストランのような外観だ。店内も、ほぼ食堂の雰囲気で、夕食を食べている人が多い。テーブルかカウンターかと聞かれたので、カウンターと答えた。通されたのは、店の奥の小さなカウンターで、この一角だけは小さな居酒屋の趣である。
メニューには、ホタテ貝、ほや、青森産いかの一夜干しなど、東北関係のものがいくつか並び、日本酒も一ノ蔵浦霞あさ開きなど。黒板メニューにも、生原酒や吟醸など、日本酒が数種類ある。常連客は、焼酎のボトルを脇に置いて飲んでいる。基本的には定食屋だから、居酒屋好きがわざわざ出かけるような店ではないが、近くの人が食事に行くにはいい店だと思う。JR代々木駅からも近い。(2011.4.21)

渋谷区代々木1-39-11
11:00〜14:00 17:00〜23:00 日祝休