橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

板橋「ホルモン千石」

classingkenji2010-12-06

今日は、出版社との打ち合せで板橋へ。まずは編集者と、JR板橋駅周辺のヤミ市跡と、武蔵野台地の端にあたる中山道近くの谷地を探索してから、名店「北海」へ。ここで企画について話をまとめた後、二軒目に向ったのがこの店。
以前は「おいで屋」という店だったはずだが、名前が変わっている。推測だが、某チェーン店と偶然同じ名前になってしまい、クレームか何かで名前を変更したのではないか。中身はチェーン店とは大違い。安いところは共通だが、味はこちらの方がはるかにいい。前回来たときに比べると、少し高くなっているが、ホッピーセットが三三〇円など、十分安い。少々高めのメニューもいくつかあり、牛ハラミ刺し(たしか八八〇円)は、とろけるような口当たりに澄んだ牛の旨み。埼京線三田線沿線の人は、途中下車していってみましょう。(2010.11.26)

板橋区板橋1‐49‐9
17:00〜23:00 日休