木挽町「楓」
ビールでのどを潤したあとは、木挽町へ。目指すは、静岡料理が売り物のこの店である。
静岡料理というものが存在するかといえば少々あやしいが、他の地域にあまり見かけないユニークな料理はいくつかある。まず、静岡おでん。黒はんぺんはおでんのネタとして欠かせないが、そのまま、あるいはフライにして食べることもある。そして桜えび。桜えびは駿河湾の特産で、静岡では鮮度のいいものを生のまま、あるいは釜揚げ、唐揚げ、かき揚げ、炊き込みご飯などで食べる。
もともとこの店は、静岡から進出してきたらしい。メインは静岡おでんだが、刺身その他の魚料理が充実していて、地酒も磯自慢はじめ、何種類かおいている。富士宮焼きそばなども出す。静岡おでんの特徴の一つは牛すじが入ることだが、なぜかこの店では牛すじを別の鉢に盛って出している。味も別のようで、おでんに牛すじ煮込みが添えられているかっこうだ。
銀座のはずれというポジションで、隠れ家的な使い方ができそうだが、けっこう客が集まっているので、予約した方がよさそうだ。(2010.7.20)
中央区銀座3-14-5 銀座Jビル 11:30〜14:00 18:00〜23:00 日休(土は予約のみ)