橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

東武練馬「春日」

classingkenji2010-05-14

今日は、石神井川まで花見に行く。ここは私の大好きな桜の名所で、川の両岸から桜の枝が伸び、まるで渓谷の上を桜が覆っているように見える。満開直前といったところで、桜のコンディションは完璧。川の両側は道路だから、シートを敷くような場所はないので、立ったままスルメをかじり、酒を飲む。
その後は、東上線に乗って東武練馬へ。ここは板橋と練馬の区界にあたる場所で、旧川越街道に沿って商店街が延び、街道沿いや、少し横に入ったところ、線路の反対側の道路沿いなどに居酒屋が点在する。中でもいちばんの居酒屋が、ここだ。店の様子やメニューについては、こちらを参照。
相変わらず安くておいしい。ふと壁を見ると、見たことのあるイラストが。なんと、拙著『居酒屋ほろ酔い考現学』の表紙がポスターになっている。店主が、本に取り上げられたのを喜んで、同じく取り上げられたブログの画面といっしょに店のポスターにしてしまったらしい。
「勝手に使って申し訳ありません。」
「いえいえ、全然かまいませんよ。」
まだ残ってるので何枚かお持ちになりませんか、というので五枚もらってきたが、家の中に貼るわけにも行かない。どうしたものか。(2010.4.6)

大衆割烹 春日
練馬区北町2-36-27
17:00〜24:00 無休