橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

表参道「中西」

classingkenji2009-12-17

今日はNHK出版からの依頼で、対談のため表参道へ。対談相手は、明治学院大の原武史さん。司会は、東大の北田暁大さん。テーマは都市論で、東京の都市の格差や階級構造、郊外化と団地の社会的・政治的機能などについて、二時間ほどお話しする。来年二月発売の『思想空間』に掲載される予定である。
その後、近くの居酒屋「中西」へ。表参道に居酒屋なんかあるのかと思ったら、何とこてこての大衆酒場だった。いかにもレトロ風味を作ったというようなところもないではないが、金鳥の看板を掛けるほどのあざとさはなく、けっこう自然な感じだ。生ビールが二九〇円と安く、ホッピー(四一〇円、中一六〇円)もある。サワー類は三九〇円で、生ビールの安さが際立っている。メニューも大衆酒場的で、厚揚げ、ししゃも、えいひれ、もつ煮込み、牛すじ煮込み、にら玉、豚キムチなどが並び、三六〇円から六八〇円まで。
今日の席は二階の大部屋で、近くの青学の学生が集まって、大声で騒いでいたのがちょっと邪魔だった。コンクリートの壁に壁紙を貼っただけと思われる内装にも問題があるのかもしれない。しかし一階にはもう少し小さな部屋もあるし、いつもこうだというわけではないだろう。表参道で大衆酒場に飢えたら、ここに来るのがよさそうだ。(2009.12.7)

港区南青山5-6-17
17:30 - 29:00(日・祝15:00 - 22:00) 無休