橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

用賀「エビス参」

classingkenji2009-09-24

用賀にも、「エビス参」が登場。この八月にオープンしたばかりらしい。客は、少ない。六時を過ぎているのに、私が最初の客だ。ホッピーを注文すると、三冷なのはいいのだが、ジョッキの外側にまでびっしり霜がついている。おそらく、何日も前から冷凍庫に入ったままだったのだろう。串焼きは、素材は悪くないが、塩焼きは塩がきつすぎ、白のタレ焼きは焼きすぎでクリスピー。
店員は、若者ばかり。客が少ないせいか、懸命に呼び込みしている。応対も、丁寧を通り越して煩わしいほど。個人経営テイストの地域密着型チェーンを目指すなら、熟練したベテラン店員を張り付かせてほしいものだ。久しぶりにホームページを見たら、なんと板橋の志村三丁目にも店が出来ている。これは、行ってみないと。(2009.9.9)

世田谷区用賀4-14-21
17:00〜24:00 無休