橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「三福」

classingkenji2009-07-29

この店には何度か来ているが、これまでもつ煮込みを食べたことがなかった。ご覧の通り、透き通った汁のなかで、豆腐とさまざまな部位のもつが揺らめいている。細く切られたネギも美しい。まったく臭みがなく、口中に滋味があふれる。これは素晴らしい。
この店は、もつ焼き中心の大衆酒場でありながら、いい刺身も出す。秋刀魚の刺身を頼んだら、銀色に輝くエッジの立ったきれいな身が、形良く盛られてきた。最初は入りにくいかもしれないが、一人でも、グループでも対応できる名店。一階は一人客の中高年男性がほとんどだが、二階には女性を含むグループ客もいる。もつ焼きは一本一二〇円、もつ煮込みは四二〇円、ビールは生五一〇円、大瓶五五〇円、酎ハイ三一〇円、ハイボール三六〇円など。(2009.7.21)

豊島区西池袋1-27-1
15:00〜11:30 無休