橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

江古田「軍鶏八」

classingkenji2009-05-18

今日は出版の打ち合わせで、編集者に大学まで来てもらった。といっても、いつもの通りすぐ外に出る。前から目をつけていたこの店へ。千川通り沿いにあり、江古田駅からだと武蔵大学の少し手前の左側、階段を下りた地下にある。
店名に軍鶏とあるが、もちろん純系軍鶏ではない。埼玉県が開発したタマシャモという品種で、軍鶏にニューハンプシャーを掛け合わせたものとのこと。だから、串焼きは一本一九〇円から二五〇円、軍鶏刺しは単品が六〇〇円、三点盛りが一五〇〇円。普通の鳥よりは高いものの、普通の値段である。軍鶏というと、身が堅くて味が濃いというイメージがあるが、この鳥は柔らかく、身は臭みがなくてすっきりした味。軍鶏と考えると少し物足りないが、美味い鶏であるのはたしかだ。
ビールはスーパードライの中生が四五〇円、ヱビス中瓶が六三〇円。サワー類は三五〇円からで、ホッピーは四〇〇円(中二五〇円、外二七〇円)。日本酒と焼酎も、それぞれ一〇種類ほど揃えている。値段は、江古田にしては高い方だから、落ち着いた雰囲気で、学生が集まって騒いだりすることはなさそう。これからときどき寄ってみよう。(2009.5.12)

練馬区豊玉上1-20-13 ハニービルB1
17:00〜02:00(L.O.01:00) 不定休