橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

「まるます家」と一番街商店街

classingkenji2009-03-06

仕事に、一区切りがついた。今週に入ってから、エッセイを一本、論文を一本、そしていま書いている本の章をひとつ書き終えた。快調なペースともいえるが、なにしろ全体が一ヶ月ほど遅れている。それでも気分転換は必要だ。それに明日は雨だというし。というわけで、まずは昼間から飲める「まるます家」へ。
まるます家の周辺に、新しい居酒屋がまたいくつかできている。東松山・若松屋の直営という「かしら屋」、「日本橋紅とん」、看板がなくて店名は分からないが、黒い格子戸の気になる店、など。「まるます家」があるから、あちこちから酒好きが集まってくる。それを狙って、近くに続々と開業するのである。人通りも増えてきたようだ。
いい居酒屋が商店街を活性化するという好例である。(2009.3.5)

北区赤羽1-17
9:00〜21:30 月休