橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

浅草橋「西口焼きとん」

classingkenji2009-02-03

今日は、恒例の「古典酒場」の座談会で、浅草橋のこの有名店へ。座談会なので、場所はテーブルと椅子のある「やきとん広場」のほう。メンバーは、浜田さん、藤原さん、ワイタベさん、やなちゃん、そして編集長の倉嶋さん。前回はパリ滞在中でお休みだったので、みなさんと会うのは久しぶりである。
今回のお題は「山手線」。新宿や池袋も山手線だけど、これをテーマにされると、何となく巣鴨や大塚、西日暮里など、少々マイナーで良い居酒屋のある場所を挙げたくなってくる。とくに大塚は、名店密度がきわめて濃い土地だ。五反田や目黒にもいい店がいろいろありそうだが、あまりなじみがない。話を聞いていると、皆さんやはり、空白の場所が多いようだ。これだけ居酒屋通が集まってもこうなのだから、いかに山手線が広いかということ。倉嶋さんは、全駅回って取材したとのこと。体力勝負の仕事である。
写真は、名物のレバ刺し(一〇〇円)。土曜だから仕入れはないはずだが、まったく問題ない鮮度で、すこぶる美味しい。今度は、ゆっくり立ち飲みしに来たいものである。(2008.1.31)

台東区浅草橋4-10-2
16:30〜23:00(土〜22:00) 日休
http://www.nishiguchiyakiton.com/