坂崎重盛『東京煮込み横丁評判記』
著者は墨田区に生まれ、大学で造園学を専攻し、長年にわたって自治体で都市計画に携わった人物。退職後はエッセイストとなり、『TOKYO 老舗・古町・お忍び散歩』『東京本遊覧記』『東京読書』などの著書がある。当代一の、東京街歩きの達人といっていい。この著者が、煮込み酒場について書いたというのだから、読まないわけにはいかない。
巡り歩くのは、阿佐ヶ谷から始まって、小岩、新橋、浅草、赤羽、北千住と続き、だんだんディープ下町へと入りこんで三ノ輪、立石、八広などと続く。街歩きの楽しさと、大衆酒場でのくつろぎが一体となった、希有な本。居酒屋好きなら、必読である。
- 作者: 坂崎重盛
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (11件) を見る