橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

千歳船橋「なぎ屋」のもつ鍋

classingkenji2008-12-04

この店の看板料理であるもつ鍋は、九八〇円。ところが二人前からだというので、これまで食べ損ねていた。割烹居酒屋じゃあるまいし、もつ料理の店で二人前からとはけしからん、といいたいところだ。しかし、グループ客が一人前を注文したりすると、店ももうからないだろうから、しかたがない。今日は連れがいたので、ようやくもつ鍋にありつけた。
写真のように、ニラを高く盛り上げて、というよりも立ててある。その下には、キャベツとごぼう、そして脂がむっちりとついた牛シロ。ラーメンのスープのように白濁した濃厚なスープでいただく。モツの味は、いうことなし。スープのほうは、もう一工夫ありそうなものだが、注文時に指定すれば、白味噌や辛口のスープもある。次回は白味噌にでも挑戦してみよう。もつと野菜の追加を頼むと、鍋だけで二九八〇円。もつ焼き屋にしては安くないが、うまいもつ鍋を食べに行こうと出かけるのならば、許せる範囲だろうか。ちなみに、前回来たときの記録はこちら。(2008.11.26)

世田谷区桜丘2-28-17
17:00〜24:00(LO23:00) 無休