橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

アイラ島「ロッホサイド・ホテル」

classingkenji2008-09-02

今回の1泊2日の滞在では、見学して試飲をした蒸留所が4ヶ所(ボウモアラフロイグ、カオリラ、ブナハーベン)、外観をみて売店に立ち寄っただけの蒸留所が2ヶ所(アードベッグ、ラガブーリン)、そして休業のためちょっとのぞいただけの蒸留所が2ヶ所(キルコーマン、ブルイックラディック)。何はともあれ、8ヶ所の蒸留所すべて、さらに現在は精麦所になっているポートエレンにも立ち寄った。全蒸留所制覇ということにしておこう。
宿泊したのは、ボウモアにあるロッホサイド・ホテル。このホテルには、いろいろな本に紹介されて、世界的に知られている素晴らしいバーがある。日本のガイドブックにも載っているから、ご存じの方もいるだろう。閉鎖されたポートエレンを含めて、すべての蒸留所のシングルモルトウイスキーを、各十数種類ずつそろえていて、値段も3ポンド台からと良心的。空港へ戻る途中で再度立ち寄り、これまで唯一飲んだことのなかった(休業中で試飲もできなかった)ブルイックラディックを飲んで、アイラ島の締めくくりとする。(2008.8.14)