ダブリン「ジャック・ニーロン」
この日の最後に訪れたのは、街を歩いていて見つけたこのパブ。写真だとまだ明るい時間のようにみえるが、実はもう夜の九時半。アイルランドは英国に輪をかけて日が長く、十時を過ぎてもまだ薄明るいのである。この店は、ダブリン市民が集まるパブのようで、たいした料理はなく、数種類のビールとアイリッシュ・ウイスキーが中心。いかにも歴史のあるパブという感じで、落ち着いた雰囲気。ここで主人に、ギネス以外のスタウトはないかと聞いたところ、ビーミッシュというのがあるというので、これを注文。ギネスはややボディが弱くスムーズさを重視した味だが、こちらは甘いボディがあり、濃厚な味わい。主人は、自分はビーミッシュの方が好きだと行っていたが、私も同感。ギネスがコスモポリタンな味なのに対して、こちらはあくまでも地酒というところだろうか。日本でもごくまれに、缶入りのものが入手できるようだ。(2008.6.15)