橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

明大前「宮古 2号店」

classingkenji2008-03-12

今日は東京芸術劇場で、ピアソラのタンゴ・オペリータ「若い民衆」の日本初演を聴き、興奮冷めやらぬまま、そのまま京王線で明大前へ。どこへ行こうかと迷ったあげく、前から気になっていたこの店へ。明大の学生を主な相手とする格安沖縄料理店である。サッポロビール大瓶四八〇円は感心なお値段。メニューは普通の居酒屋料理と沖縄料理が半々といった感じで、けっこう種類がある。スクガラス(三七〇円)は、切ってない豆腐に小魚の塩漬けが八匹、きれいに並べられて出てきた。塩味もほどよく、美味しい。ミックスチャンプル(五五〇円)は、ゴーヤと豚肉(薄切りと角煮の切れ端の二種)がはいったチャンプルで、ほっとするような味。グルクンの唐揚げ(五〇〇円)は、大ぶりのグルクンをからりと揚げたもの。これで五〇〇円は安い。泡盛は三五〇円からで、古酒が五〇〇円。一升瓶キープ四七〇〇円というのもある。サワー類は三一〇円からで、シークワサーサワーは三六〇円。客は学生が多いが、学生時代から通っている若いOLやサラリーマンらしきグループも。それだけ、明大生には愛着のある店だということだろう。営業時間はわからないが、1号店が16:00-1:30、無休なので、たぶん同じではないかと思う。近所の人はどうぞ。

宮古 2号店
世田谷区松原2丁目41-5