毎日新聞社横の屋台
千住の次は、竹橋の毎日新聞社へ。毎日新聞社の入っているパレスサイドビルの横の吹きさらしに、酒と簡単な肴を出す屋台がある。ここで最後の締めというわけである。もちろん、記者たちのたまり場である。一般人が足を踏み入れる場所ではない。記者に連れられてきた某作家は大喜びしたという。無機質なビルの壁面。正面には首都高の上を轟音を立ててトラックが走り抜ける。時折、荷を積んだトラックが外へ出て行く。何人かが酒を飲むそばで、煙草を吸いに来た記者たちがたむろしている。こちらはビールケースに腰を下ろし、アイスボックスから取り出したビールを飲む。どこの酒場にもない、現代の異界といった趣である。どうしても行ってみたい人は、パレスサイドビルの首都高に面した目立たない鉄の扉を開けてみよう。異次元体験ができるはずだ。