橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

吉祥寺「いせや 井の頭公園店」

classingkenji2007-09-13

九月八日と九日は吉祥寺のお祭り。ふらふらと出かけてみた。吉祥寺は、発展著しい。いまや、副都心といっても過言ではない。祭りも、活気がある。大勢の若者たちが、半被を着て御輿を担いでいる。若者を引きつける力のある街である。都心と違って、地元に若者がたくさん住んでいるというのは大きい。
吉祥寺駅近くの「いせや」は、現在建て替え中。マンションの一階と二階に入る形になるのだとか。今日行ったのは、井の頭公園近くの「いせや」。ここも、建物は古い。おそらく、宿泊施設かキャバレーか何かを改造したのではないかと思うが、一階は吹き抜けで、壁際に沿って二階席がある。窓の外は公園の緑で、窓際にすわると気持ちよさそうだ。今日は大変混雑していて、持ち帰りの焼き鳥の焼き上がりを待つ客も多く、料理が運ばれてくるのが遅い。ここで餃子を食べたのは初めて。肉がぎっしり詰まっていて、たいへん美味しい。焼き鳥のたれで焼いたらしいトウモロコシも美味しい。本店の完成が待ち遠しい。(2007.9.8)