中野「路傍」
今日は四月に創刊される「TOKIO古典酒場」という雑誌の座談会で、早稲田の三栄書房へ。会議室でビールや日本酒をいただきながら、居酒屋についていろいろお話をする。対談相手は、居酒屋礼賛の浜田さんと、酔わせて下町のFさん。お二人は新参者の私などとは違い、居酒屋系サイトでは大先輩になるが、気さくで暖かいお人柄で、楽しくお話しすることができた。居酒屋めぐりを始めたきっかけ、居酒屋の選び方、居酒屋での時間の過ごし方、初心者にお勧めの店、居酒屋での失敗談など、二時間ほど和気あいあいとお話をする。編集長のKさんは三〇歳ほど(?)の素敵な女性で、キャリアは長くないものの、大の居酒屋好き。座談会の後は、当然のように居酒屋へ出かけることに。残念ながらFさんは、これからお仕事関係で新幹線に乗らなければならないとのことでお別れだったが、浜田さんとKさんの三人で中野に向かう。入ったのは、私は初めての「路傍」。新仲見世商店街の端にあり、見るからに「良い居酒屋」という雰囲気を漂わせている。
店内には、年季の入ったL字型カウンター。その端の方に囲炉裏があり、炭火が燃えている。酒は千福の樽酒。木の香が心地よい。食べ物は、潤目鰯、そして「焼きそば」と称する平たく延ばした蕎麦団子の炭火焼きなどを注文。魅力的な人柄の店主にもお話をうかがいながら、座談会の続きをする。浜田さんは、自分のペースを守ってゆっくり日本酒をお飲みになる。さすが居酒屋サイト界の大御所。すぐに飲み干して酔っぱらってしまう私なんかとは、だいぶ違います(笑)。この店は、浜田さんの著書『酒場百選』にも取り上げられている。最初は入りにくいかもしれないが、すぐになじめる雰囲気の名店である。(2007.3.24)
- 作者: 浜田信郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
- クリック: 16回
- この商品を含むブログ (10件) を見る