佐々木道雄『焼肉の文化史』
これは、かなり衝撃的な本である。焼肉や焼とん、ホルモン料理の由来などについての俗説を精緻に検討し、その大部分を否定・修正している。たとえば、ホルモンは「放るもん」から来たとか、モツ焼きはヤミ市で韓国・朝鮮人が始めたとか、プルコギは韓国焼肉だとか。そういった俗説を聞いたことがあって、ちょっと腑に落ちないものを感じている人は、ぜひ読むべきだ。
もちろん、自分の大好きなモツ焼きの由来を知りたいという人も、読むといい。謎解きの過程はスリリングで、読み物としても十分楽しめる。(2007.2.8)
- 作者: 佐々木道雄
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2004/07/28
- メディア: 単行本
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