橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「祭一番」

池袋に、奥能登出身の祭好きがやっている店があるというのは、ネットで調べて知っていた。実際に入ったのは、今回が始めて。 店主に話しかけて能登出身だというと、こんな会話がはじまった。「能登のどこです」「珠洲」「え、珠洲のどこですか」「飯田」「え…

「じゃのめ」

日本酒ブームといっていいだろう。入りやすい、比較的安価な名酒居酒屋が増えている。ここも、そのひとつで、オープンして一年半ほどになる。私は今日が初めて。 日本酒は半合グラスで四八〇円均一。均一価格だから、辛口本醸造など、ものによっては割高。日…