橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「三太郎」

立教大学の近くで見つけた店。日本酒が充実していて、メニューには数えるのが嫌になるほど、旨い酒が並んでいる。而今、川鶴、十四代、花陽浴、獺祭、などなど。酒の価格はきわめて良心的で、七勺で四〇〇−五五〇円が中心。獺祭の三九ですら九〇〇円だ。料理…

「どんどこ」

先日行った所沢の「東家」とグループ店だとのことで、入ってみたのがこの店。ありふれたチェーン居酒屋のような外観だが、店頭に「獺祭」の垂れ幕がある。 焼鳥・もつ焼きをメインに、鳥のたたきや刺身、九州風の真っ黒に焼いた焼鳥など。日本酒と焼酎がいろ…

「若手の夜明け」in 渋谷

この日は、渋谷シダックスホールのこのイベントへ。参加したのは、陸奥八仙、一白水成、寫樂、仙禽、相模灘、青煌、羽根屋、紀土、出雲富士など、いま評判の若手・二七蔵。本醸造から純米・純米吟醸、大吟醸など、各蔵数種類ずつだから、全部飲んでいるとた…

所沢「東屋」

この日はゼミのあと所沢へ移動して、一回目のゼミ飲み会。場所は、学生がバイトしているというこの店。繁華街とは反対側の住宅地のなかで、これは教えてもらわないと見つけられそうにない。古民家風の造りで、板の間に座布団を敷いて座る。 メインは豚と鶏の…

近所の無国籍居酒屋

引越しの直後は、まだ食器も調理器具も使えないので、何か買って来るか、外食するかしかない。というわけで、この日の夕食はここで。 小さな店で、男性が一人でやっている。なかなか凝った料理を出す。本日のおすすめの春野菜の盛り合わせは、ワラビ煮、新じ…

「聘珍樓」

この日は武蔵大学の元同僚など何人かと夕食。どういうわけか、場所はサンシャインシティのここ。有名な店だが、私は他店舗も含めて初めてだ。食べたのは、紅梅之筵という五〇〇〇円のコースで、これに一〇〇〇円追加して、ビール・紹興酒・オレンジジュース…