橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夏休み

明日から二週間ほど、更新をお休みさせていただきます。九月初めから更新を再開しますので、ご期待ください。 写真は、屋形船から見た隅田川の夕景です。

広尾「つばき食堂」

恒例の聖心女子大学での集中講義。猛暑のなか、今年も五〇人ほどの学生が集まった。この大学は、さすがにしつけの良さそうなお嬢さんが多い。私語はほぼ皆無で、居眠りは多少あるものの、受講態度はたいへん良い。 講義の後、あらかじめ目をつけておいた新し…

美久仁小路「ふくろ」

今日は、居酒屋好きの女子学生三人を連れて池袋へ。まず向かったのは美久仁小路の「ふくろ」。女子学生だけではなかなか入れないオジサン酒場デビューである。飲んで食べて、一人二〇〇〇円ちょっとという値段に、みんな驚いている。このあと「バル・デ・リ…

『樽平』の常連だった黒澤明

黒澤明の優れた評伝として定評のあるのが、堀川弘通の『評伝 黒澤明』である。この中に、気になる一節があった。 戦前の新米監督時代、黒澤は助監督の堀川らを誘って、よく酒を飲みにいった。一九四〇年頃の話である。そして堀川によると、「渋谷では『多こ…

経堂飲み会

今日は、「古典酒場」編集長の倉嶋さん、FB友のAkikoさんをお迎えして、経堂飲み会。まずは「KYODO406/経堂葡萄酒」にてスパークリングワインで乾杯。次は「らかんてい」で日本酒と魚料理をいただく。三軒目は「きはち」でもつ焼きをいただき、最後はここ、…