橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2011-06-21から1日間の記事一覧

湯島「岩手屋本店」 陸前高田のウニ

湯島の「岩手屋」を再訪して、たいへんなものをいただいてしまった。「酔仙」の地元で、津波で市街全体を破壊された陸前高田のウニである。震災前に獲れたものを、冷凍してあったのだという。アワビの殻に詰めてから焼いたもので、「やきかぜ」という。わず…