橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2011-06-08から1日間の記事一覧

久しぶりのレバ刺し

例の食中毒事件以来、レバ刺しなどのモツの刺身を出さなくなった店が多い。店の人に聞くと「手に入らなくなった」「保健所の指導で出せなくなった」などという。何十年もの間、大衆酒場の定番として何の問題もなく供されてきたモツ刺しが、危機に瀕している…