橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2008-04-24から1日間の記事一覧

四つ木「ゑびす」

立石の隣の駅が、四つ木。荒川のすぐそばで、かつてセルロイド工場が集中する工場街だった場所。駅は何の変哲もない高架式だが、階段を下りて左手に出ると、昭和の雰囲気の古い商店街が始まる。五分ほど歩くと、商店街は右側にゆるくカーブしていくが、その…