橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2007-09-12から1日間の記事一覧

新橋「立ち呑み ごひいきに」

福島から東京に戻り、銀座で日経の記者と待ち合わせ。七丁目の「ライオン」に入り、取材を受ける。テーマは、「なぜ居酒屋の一合は、店によって量が違うのか」(笑)。徳利というのはもともと、量り売りのための計量容器だったわけだが、天保年間に湯煎で燗を…