橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2007-03-21から1日間の記事一覧

稚鮎の山椒煮

もう、鮎が売られている。もちろん養殖物だが、この時期の楽しみは、稚鮎である。頭からかぶりつき、内臓も身も一緒に口に入れて味わう。稚鮎の場合、塩焼きだと塩加減が強くなりすぎるきらいがある。焼いて食べるなら、素焼きにして山葵を載せ、醤油をかけ…