橋本健二の居酒屋考現学

居酒屋めぐりは私の趣味だが、同時にフィールドワークでもある。格差が拡大し、階級社会としての性格を強める日本社会の現状を、居酒屋に視座を据えて考えていきたい。日々の読書・音楽鑑賞の記録は、「橋本健二の読書&音楽日記」で公開中。社会学専攻、早稲田大学人間科学学術院教授。

2007-01-24から1日間の記事一覧

森下賢一『銀座HOW TOバーフライ』

一九九〇年刊のエッセイ。長年銀座でバーと酔客を観察してきた成果が凝縮した本で、とくに「方向音痴と豹変男」「もどり酒シンドローム」のところは抱腹絶倒。面白い読み物でありながら、バーでのたしなみやマナーについても書かれていて、参考になる。情報…